更新日 : 2021/05/26
高齢化が進んでいる今、介護の仕事の需要は年々増しています。需要に供給が追いついていないため、介護の仕事に興味や関心のある人は歓迎される傾向があり積極的に採用されていますが、夜勤や不規則なシフトが難点となり転職するのはハードルが高いと感じている人もいます。特に育児中の人がそうです。需要が高く未経験でも挑戦しやすくてもシフトが不規則だと家庭にも影響を与えてしまうからです。そう考えると、育児と仕事の両立を望む人にとってはなかなか足を踏み入れにくい仕事なのかもしれません。子どもの預け先があればハードルが少し低くなりますが、現在は保育士・保育園不足で保育園に入園するのは難しい状況です。待機児童が多く、入園の順番待ちとなっている今は残念ながら育児との両立を考えている人には働きにくい環境です。
そのような世間の状況から、託児所を設ける企業が増えてきています。職場で子どもを預けられるなら保育園に入園できなくても仕事を続けることが可能になります。
介護士は需要が高い反面、「給料が低い」「待遇が悪い」といったネガティブなイメージが強いせいか、託児所がある職場が存在するとは考えていない人もいます。しかし、託児所を完備した職場は実際に存在します。
託児所がある職場で働く場合、「託児所が併設されている介護施設で働くパターン」と「病院内に託児施設を設けている病院で介護士として働くパターン」のどちらかになります。基本的にその職場で働く人が利用できることを前提としており、働き方に応じて柔軟に対応してくれるのが特徴です。例えば、病院内に設置されている託児所の場合、夜勤シフトに対応できるように24時間利用できるようになっていたり、仕事が長引いてもそれを考慮して長めに預かってくれたりなどです。利用料は毎月の給料から引かれる形になりますが、一般的な託児所に比べて割安で利用できるため費用の負担は減ります。
職場内に設置されているため一般的な託児所に比べると融通が利き、所得や雇用形態、就労時間などの制限は一般的な託児所を利用する場合よりも少ないため、育児と仕事の両立を望む介護士からは人気が高いようです。また、職員として看護師も常駐しているため、非常時も安心できるというメリットがあります。
ただし、託児所である以上、子どもの体調が悪い場合は利用できません。それに、いくら使い勝手がいいといってもそもそもの収入が少なければ負担も相応のものになります。週に数回、短時間勤務などの場合は収入が半減してしまう可能性もあります。費用が安く負担が少ないからと安易に考えず、収入とのバランスを見ながら利用するかどうかを決めるようにしましょう。