設立する場合に必要なこと

更新日 : 2021/06/05

託児所の設立に必要なのは?

まずは設置場所が基準をクリアできているかどうかを確認しなければなりません。託児所は認可の保育施設と違ってクリアしなければならない基準がそれほど厳しいわけではありませんが、狭いところでたくさんの乳幼児を預かっていても適切な保育はできません。子どもたちの数に合わせた広さが必要です。
設置場所が決まったら開園までのスケジュールを決めて、助成金が申請できる場合はその手続きを行います。申請書や資料を用意したり、自治体との対応も行ったりしなければなりません。子どもを預かるというのは予想以上に大変です。病気や事故のリスクもあるため、託児所の開設経験がない場合は専門的なノウハウを持った業者に委託する場合もあります。

託児所の設立に必要なのは?

運営方法について

託児所を設立するには、企業が自社で設立して運営するケースと外部業者に委託するケースの2通りがあります。自社で設立して運営する場合、特別な資格は必要ありませんが、保育士の資格を持った職員を一定数以上確保しなければなりません。また、助成金を受ける場合は建物や設備、環境など定められている基準をクリアする必要があります。もちろん、託児所を運営するにあたって運営方針も自分たちで決めなければなりませんし、働く保育士の労務管理も行わなければなりません。企業が運営しているといっても独立した保育施設になるため、経営戦略はしっかり考えておくべきです。
一方、外部業者に委託する場合は自社で運営するよりも負担が軽くなります。煩雑な手続きや保育士の募集・管理、日々の運営業務は業者が行ってくれるからです。

場所の選択肢

託児所を開設する場所は必ずしも運営する企業が所有する土地や建物でなければならない、というわけではありません。敷地内にあると余分な費用がかからずにすみますが、近くの施設や駅ビルの構内に場所を借りて保育施設として利用することも可能です。ただし、乳児室の面積は1人あたり乳児室1.65m²以上、保育室の面積は1人あたり1.98m²以上は必要です。

職員の人数は

子どもの年齢区分に応じて、保育士の数が定められています。乳児3人に保育士を1人配置するのが基本ですが、年齢ごとに詳しく見ていくと、満1歳~満3歳未満の場合は乳幼児6人に保育士を1人以上、満3歳~満4歳未満は幼児20人に保育士を1人以上、満4歳以上は児童30人につき保育士を1人以上配置しなければなりません。子どもは低年齢であればあるほど手がかかるため、より多くの保育士を配置しなければならないのです。
託児所の場合、配置基準人数の半数以上が保育士の資格保有者であれば問題ないとされています。そのため、職員の中には保育士の資格を持っていない人もいます。

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